「すぐに担当の〇〇さん呼んできて。この分析デモを見せたい。」

弊社は様々なクライアント様に対してデータ分析のバックエンドとなるITインフラの整備と、分析のコンサルティングを行っています。
案件規模や対象データの内容によってはご提案時にお客様の実データを使った分析デモを行う場合もあるのですが、初回のデモで冒頭のような一言が出てくる会社さんは案件の立ち上がりが早いだけでなく、いわゆる「分析文化」が定着しやすい傾向にあります。正直な話、私としても「このお客様と一緒にお仕事したら面白そうだな・・・」と思います。
では、どうしてこのような一言の有り無しが分析文化の定着というような大きな話題につながるのでしょうか?
今回はデータ分析を組織にどう定着させるかというテーマについてお話をしてみたいと思います。

バズワード化による弊害

「クラウド」「ビッグデータ」「IoT」「機械学習」「AI」などここ10年だけでもIT業界には様々な流行りのキーワードが登場しました。「手っ取り早く株価を挙げたければプレスリリースにAIという言葉を入れればいいんですよ」という人もいるくらいです。(もちろん、リリースの実態が伴っていない場合は大問題になりますが)
技術は絶えず進歩している中、常に最新の技術をキャッチアップして活用している会社は少なくありません。ただし、その一方で流行りのキーワードに振り回されてしまっている会社が存在しているのもまた事実です。
データ分析が定着するか否かは「組織の規模」「かけられるリソース」「スキル」など様々な要因が積み重なっていると思います。私が特に重要に思っているのは「常にデータ立脚型の仮説思考ができる組織かどうか?」。言い換えれば「堅苦しい話は抜きにして自分たちで頭を使っているか?」というポイントです。

データ分析は正解が存在しない世界です。同じテーマでも10人いれば10通りの仮説が出てくるかもしれません。さらには時間をかけて分析したからといってそれが自社の売上増につながる保証はどこにもありません。そんな危なっかしい分析とやらに時間をかける位であれば、その他の業務にリソースを割きたくなるのも頷けます。
でもそういったことが積み重ねられていくといつしか既存業務にしか目がいかなくなり、考えることを放棄するような組織になってしまいます。
「AIにデータを入れればシステムが勝手に考えてくれて売上が上がるらしい」
「外からデータサイエンティストを連れてきて売上を上げよう」
非常に短絡的な考え方ですが、上記のように「脳みそのアウトソーシング化」を志向し過程をショートカットして結論だけを追い求めるような会社が増えてきているように思います。
弊社も定期的に新規分析案件のお引き合いはいただくのですが、ごく稀に分析に対する仮説も取り組みも皆無の状態で「データ渡すので売上増につながるような分析をしてレポートしてください」という結果だけを欲しがる会社さんもいらっしゃいます。

我々は分析のバックエンドとなるITインフラやデータの可視化では様々なノウハウを持っていますが、分析する際に必須となる現行の業務や現場の問題点を一番理解されているのは当然ながらお客様ご自身です。

(当然ですが案件化はしたことがありません・・・)

地に足の着いた分析から始めよう

データ分析をうまく回す一番のポイントは現場の業務を知っている方にあると考えています。まずは日頃業務で感じている疑問や仮説をメモに書き留めるところから始めてみる事が重要です。そして時間のある時で構いませんので収集したデータをExcelに取り込んで集計したりグラフ化するような取り組みをしてみましょう。こういった地道で泥臭い取り組みが蓄積されていくことで冒頭にお話したような仮説思考型に近づけるはずです。まずは頭と手を動かしてみてください。あまり難しいことは考えずに「統計学の知識などは必要になった時に学べばいいや」位のスタンスで十分です。
このようなアクションを繰り返していると検証したい仮説の方が消化しきれずにどんどん溜まっていく状況になります。「頭は回っているのだが手が追いつかない」という状況ですね。これこそが冒頭でお話した分析文化が定着するための下地です。

 

弊社はそのようなお客様に対してクラウド型DWHやセルフBIを導入し、組織に分析文化を定着させるお手伝いをしています。単なる分析業務のアウトソースではなく、分析を効率的に回す仕組みを作りお客様ご自身にデータサイエンティストやデータアナリストになっていただくのが我々の使命です。
流通小売やメーカーの売上分析、大学のIR活動、発電所の発電量分析など様々な領域で実績がありますので、ご興味がある場合はお気軽にお問い合わせください。

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